会社勤めをしていると、来客にコーヒーを出すよう頼まれることがあると思います。そんな時に慌てないために、コーヒーをお出しするときのマナーを覚えておきましょう。
コーヒーを出すという行為は、お越し頂いたお客さまや取引関係者の方をもてなす行為であり、コーヒー自体は円滑な商談や打ち合わせをするためのアイテムです。もちろん、仕入れ+手間(=コスト)がかかる話なので、どこまでやるべきかは会社・部署・社員によって考え方が異なるのですが、絶対的なルールはありません。それぞれ考えて・工夫してお出しする姿勢が大切なのではないかと思います。
どうせお出しするのなら、美味しいコーヒーをお出しして、心をこめておもてなししましょう。
コーヒーの出し方
給湯室での準備
コーヒーの場合は、ミルクとシュガーとスプーンを乗せますので、お盆にセットしてから入室します。
セットの仕方はソーサーに持ち手が左に来るようカップをのせ、スプーンは柄(え)の部分が右手に来るようします。スティックシュガーはスプーンと揃えてスプーンとカップの間に並べ、ミルクは持ち手の反対側(カップの右側)にのせます。
また絵柄があるコーヒーカップは、絵柄が飲む人の正面に来るようにします。
コーヒーはカップに7分目ぐらい入れます。(なみなみと入れない)
カップの数が多いときは、セットをせずにソーサーを重ねることでカップをたくさん運ぶことができます。お客様に出す時点でカップとソーサーをきちんとセットします。
コーヒーを出すとき、お盆にセットしたコーヒーと別にふきんも載せておきます。(こぼしたりした場合にすぐ拭くことができる)
①応接室にコーヒーをもっていきます。お盆は大体胸の高さぐらいに持って運びます。
②入るときに「失礼いたします」と声をかけます。
これは商談と言うのは誰にでも聞かれて良い話とそうでない話があります。「失礼いたします」と言うのは聞かれてはまずいような話をしているときに、これから入りますという合図のようなものですので、キチンと中にいる人に聞こえる声で言いましょう。
そして「どうぞ」や、「はい」の返事がありますのでそれを確認してから入ります。
③上座のお客様からコーヒーを出します。お客様の右側から出していきます。(下の図の、1から順に)
来客2名、自社の者2名

来客3名、自社の者3名

出し方としてはお盆をサイドテーブルや、サイドテーブルがない場合は下座のテーブルの端のほうに置いてコーヒーをお出しします。必ずスプーンがお客様の正面になるように置いて行きます。
もしも机の上が資料や書類でいっぱいの場合は、お客様に「失礼します、こちらでよろしいでしょうか」と声をかけましょう。
もしくはコーヒーをお持ちしたものの、書類等を広げた状態で打ち合わせが進行中だとコーヒーが邪魔になることもあります。そんな時は自社の担当者に「コーヒーをお持ちしたのですがお出ししてもよろしいでしょうか」と小声で声をかけてみます。「ちょっと中断しましょうか」と促してくれたり、「一旦ここに置いておいて」など指示をしてくれると思いますのでその指示に従いましょう。
もしもお客様だけをお待たせしているような場合は新聞や雑誌などを一緒に出すこともあります。長くお待たせしているような場合には「もう少々待ちください」など声をかけてから退出しましょう。
お茶出しの場合はこちら
まとめ
最後までお読みくださりありがとうございました。最初は緊張しますが、おもてなしをすると意識して、おいしいコーヒーを召し上がってもらいましょう。