雨風をしのいでくれる雨具ですが、どうすれば買った頃のままの性能を維持できるのでしょうか。それはやはりメンテナンスです。
傘の手入れ、長靴の手入れ、レインウェアは洗濯をし、また使う時に活躍してもらいましょう。
ここではそれぞれのお手入れ方法をお伝えします。
傘の手入れ方法
雨水にはいろんな不純物が入っているため、使うたびに手入れするのが良いですが、雨が続くときなどは出来るところまでで構いません。
①淡水(シャワーなど)で軽く洗い流す。
②傘を広げて室内干しをする。
③十分に乾かした後、市販の撥水スプレーを外側(雨が当たる側)にまんべんなく吹きかけ、しっかりと乾かす。
④傘を閉じて上部の留め具(持ち手のほう)だけを止めて保管する。中程の外側のぐるりと巻く留め具を長時間すると、跡がついてしまい生地の変色や痛みの原因になるため、上部の留め具のみ使います。
折り畳み傘の手入れ
折り畳み傘も上記の方法③までしたあとは、なるべく折り畳まずに保管します。長時間折りたたんでおくとと折り目の生地が痛みやすいためです。
日傘の手入れ
埃を払って室内干しをします。
傘を閉じて上部の留め具(持ち手の方)だけを止めて保管してください。
傘の保管の仕方
保管の際には、傘をストッキングに入れておくと傘の風合いが長持ちします。中程の留め具を使わないので広がりやすくなっているのをまとめてくれるし、ストッキングは通気性が良く、ホコリを防いでくれるのでおすすめです。我が家では黒のストッキングに保管するようにしています。
長靴の手入れ
汚れが付着した場合はぬるま湯か柔らかい布等で丁寧に汚れを落とします。靴底に小石などが挟まっていることがあります。その時も小石は取り除いておきます。洗剤を使用する場合は中性洗剤を使用し、十分に水洗いします。乾かす場合は直射日光を避けましょう。よく水気を取り、低温で風通しの良い日陰に干してください。※ストーブ等での乾燥は絶対にしないこと
長靴の保管の仕方
保管する場合は変形防止のため、新聞紙をクシャッとさせて靴の中に入れます。それを紙袋に入れて収納します。
陽のあたる場所に長時間放置しておくと、変色やひび割れの原因になります。また、車のトランク等で長期間置いておくことや、折り曲げた状態の保管は靴の変形や本体を劣化させる原因になりますのでやめましょう。
ワックスを使いたい場合は、市販されている水性シリコン型艶出し剤(自動車用や家具用)を柔らかい布に吹き付けて磨きあげると、ワックスがゴムになじみます。その場合は艶出し剤の用途にゴム系が含まれているか確認してください。
レインウェアの手入れ
レインウェアの洗濯による傷へのダメージを気にする方がいらっしゃいますが、使用後そのまま保存することで受けるダメージと比較すれば大したものではありません。
生地に付着する汚れは目に見えにくいものが多く、大気中の様々な汚れがレインウェアに付着します。できれば使用のたびに洗濯することが理想ではありますが、そうも出来ないと思いますので、こまめに洗濯することを心がけておきましょう。
洗濯方法
レインウェアの、だいたい左脇腹に当たる部分をめくると洗濯表示タグがりますので、
それを見て洗濯します。
私のポンチョはこんなの。
コレは子供の。
洗濯表示の解説はこちら
私のも子供のも、両方「30度以下の水で手洗い」、「しぼっちゃダメ」、「陰干し」です。両方古いので、洗濯表示も古いですね。
生地を絞らずに軽く水を切ります。強く絞ると生地を痛める可能性がありますので軽く押して水を切る程度にします。
陰干しをする。紫外線は生地にダメージを与えるので風通しの良いところを選び陰干しします。
洗濯機OKの方は、洗濯機に入れるときに以下のことに注意しましょう。
ファスナーは全て閉める(無理な負荷による破損を防ぐ)
収納フードを取り出して広げる(洗剤や汚れの残量を防ぐ)
コード類は全て緩める(汚れ落ちのムラやシミの発生を防ぐ)
ネットに入れずに、泳がすように洗う
充分にすすぐ(標準の2倍ほど)
脱水はしない
できればぬるま湯を使用します。レインウェア用の洗剤を使うと安心です。
すすぎを充分にする理由は、レインウェアは防水素材なので水が生地を通過せず、すすぎの効果が弱いためです。そして脱水をしないのも同じ理由で、生地が水を通さないために大きな遠心力が洗濯機にかかってしまい、洗濯機に負担がかかり故障の原因になるためです。
生地を絞らずに軽く押して水を切り、日陰の風通しの良いところに陰干しします。
当て布をしてアイロンがけをする
自然乾燥後、撥水性能を回復をさせるため低温で当て布をしてアイロンをかけます。生地の切り替えのところなどは、アイロンで強くおさえてしまうと跡ができてしまうので注意しましょう。
撥水処理をする
自然乾燥したら、撥水スプレーをまんべんなくかけます。全体に薄く均一に吹き付けましょう。
乾燥機が可能なレインウェアは、アウトドアブランドが専用の撥水処理のできる撥水剤が売られています。
保管の仕方
ハンガーにかけて保管する
バッグなどに入れて保管すると、水分が残りやすく、生地にダメージを与えてしまいます。
直射日光、高温多湿を避ける
紫外線は生地にダメージを与えます。また車内や屋外倉庫など高温多湿になる場所は避けて、温度の上がらない風通しの良い場所に保管しましょう。
まとめ
最後までお読みくださりありがとうございました。雨の日には頼りになる雨具も、日頃から手入れをして、
大切に使いましょう。