「いい雰囲気の人だな」
これはどこを見て言うのでしょうか。自分もあんな風になりたいな、と思っても、どこに気をつければ良いのかわからないという方も多いのではないでしょうか。
実は「いい雰囲気」とか「エレガントなひと」という形容詞は、ひとつひとつのしぐさから作られ、それが集まって全体的に「いい雰囲気」または「エレガント」という印象を受けるのです。
持って生まれた体や顔をどうにかすることは難しいですが、この「雰囲気」や「美しさ」というのは自分なりに磨くことができるのです。
ここでは日常生活において、最も他人の目に触れやすい手の所作についてお伝えします。
毎日実践し、積み重ねることで、体が動きを覚えてくれます。最初は慣れなくて時間がかかったり、不自然に感じるかもしれません。でも自転車が乗れるように練習したり、泳げるようにするのと同じことで、一度覚えればからだは勝手に動いてくれます。ぜひ実践し習得してください。
立っているとき、座っているときの手の所作を整える
待ち合わせのときなどに、どんな姿勢で立っていますか?喫茶店ではどんな座り方をしていますか?
立っている時は、肘を少し曲げて、おへそのあたりで手を重ねます。その時、利き手ではない方を上にします。利き手はそうじゃない方と比べて指が太くなっています。利き手じゃない方を上にすることで、華奢にみえます。
バッグを持っている場合は、基本どのようなバッグであっても自分の体から離さないことが、美しい持ち方です。
腕にバッグの持ち手を通し肘にぶら下げるとき、脇を閉じて手のひらを上にし、指先は握らずフワッとさせておくと優しい印象になります。
ショルダーバッグはベルトを肩にかけ、その肩にかけている方の手でバッグの留め金かバッグとベルトのつなぎ目あたりをおさえます。バッグが揺れませんし、上品に見えます。このときも脇をしめて持ちます。
トートバッグは方にかけるときはショルダーバッグと同じで、脇を締めて肩にかけ、バッグとベルトのつなぎ目あたりをおさえて持ちます。
手に下げる場合は、小指までキチンと揃えて握って持ちます。
クラッチバッグはつまんで持ちます。底から抱えるようにではなく、上からつまむように。
座った時はテーブルの上、もしくは自分の膝の上で利き手を下に重ねます。
コーヒーや紅茶を飲む時は、テーブルの高さによってソーサーを持つか、カップだけ持つか変わります。
ダイニングテーブル(すこし高めの、おへそかそれより上にテーブルがある)の場合には、カップだけ持ち上げます。ローテーブルの場合は両手でソーサーごと持ち上げ一旦膝の上あたりに持ってきて、それからカップを取ります。
カップの時は カップの底に手は添えません。片手で持ち、飲みましょう。お湯のみ、マグカップなどは両手で持ちます。
グラスを持つ場合ですが、タンブラーやロンググラス、ソフトドリンクのグラスなどは、グラスの半分より下をもちます。ワイングラスやシャンパングラスはスティム(足の部分)をもち、片手で飲みます。このとき、ひとさし指を意識するようにします。ひとさし指だけ少し伸ばすようにして持つと、美しく見えます。鏡で練習しましょう。
いろんな動作の時の手の所作を整える
まず、基本は両手をつかうということです。その時、親指以外の4本の指を揃えるようにします。この4本を揃えることによって女性らしく上品に見えます。
例えば携帯電話で話をする時も、片方の手は携帯を耳に当てますが(指を揃えて)、もう片方の手は顎の下から携帯を支えるようにします。実際には支えなくても良いのですが、口を隠すのではなく、携帯を両手で扱います。その支える方の手は親指も揃えると綺麗に見えます。
ドアを開ける時、マグカップでコーヒーを飲む時、全て両手でするように意識しましょう。コツは音を立てないよう気をつけること。丁寧に物を扱うようになり、女性らしい動きになります。
書類を渡すときや髪をかき上げるときには、人さし指を意識して、軽く伸ばすだけでも女性らしさがグッとアップします。
まとめ
ほんの少しの意識だけで、女性らしく見えます。所作を整えることは、心を整えることです。綺麗で上品な落ち着いた女性になりましょう。