手紙を書く時に、一番手が止まるのが最初の書き出しの言葉ではないでしょうか。
インターネットで調べても、この今手紙を書く日にちの書き出しの言葉としてあっているのか悩みますね。
ここでは2月上旬の書き出しの言葉と結びの言葉、それと手紙を書くコツをお伝えします。
まずはこちらを→手紙を書く時の便箋の使い方
手紙の流れは、下記のようになっています。
前文…頭語(拝啓や謹啓など)、時候・季節の挨拶、安否の挨拶
↓
主文…用件
↓
末文…締めの挨拶、結語(敬具や謹白、かしこなど)
↓
あとづけ…日付、署名、あて名
難しく感じるかもしれませんが、手紙のマニュアルのようなものですので、この通りに書けばスムーズに、簡単に相手に失礼のない手紙が書けるという便利なものです。
普段ご自分が使っている言葉を少し丁寧に直して書くだけです。
2月上旬の前文の文例
前文は挨拶の部分です。
頭語
こちらはほとんどの場合が「拝啓」です。
「謹啓」は慶弔や、よほどあらたまった場合に使います。
「前略」は親しい間柄、身内の方などに使います。
2月上旬の時候の挨拶季節の挨拶
よく手紙の書き方なんかで見られる「~の候」です。
2月ですと、
余寒の候 晩冬の候 残雪の候 向春の候 立春の候
などがあります。
これはその時の日にちや気象の言葉を書いているものです。
立春は2月4日のことですが、「立春の候」とは、「立春の頃です」という意味になります。
ですので私はそのまま日にちを書くようにしています。
・もう2月に入りました。
・2月もはや5日を過ぎました。
など。
それではなにか物足りない、素っ気ないなと思う相手には、花や木のことを書きます。
私は花のことはうとくて、チューリップ、ひまわり、かすみ草、パンジーぐらいしかわかりません。
ですが今はスーパーでも花は売られていますし、花の名前も書いてあり、その季節の花で間違いありませんので、それを書くようにしています。
・福寿草が可愛らしく咲いていました。
・こちらではもう梅が咲く季節になりました。
など、目に入った花や、その地域のニュースなどでもこういった話題は出ますので、それを書きます。
ちなみに2月の花は、梅(ウメ) 山茶花(サザンカ) シクラメン ふきのとう 雪割草 椿(ツバキ) 福寿草(フクジュソウ) 南天(ナンテン) などがあります。
安否の挨拶
相手のことや、相手にご家族がいらっしゃる場合にはそのご家族も含めて、いかがお過ごしですか?のように安否を尋ねる言葉を書きます。
・お変わりありませんか。
・皆様いかがお過ごしですか。
などと時候・季節の挨拶に続けて書き、主文(用件)を書いていきます。
前文の注意点
前文は手紙の冒頭ですので、長く書くのではなく、2~3行ぐらいを目安にします。
ですがお客様宛やあらたまった相手の場合には、「いつもお世話になりありがとうございます」などの言葉も入りますので、それでも4行におさめるくらいにしておくと、読みやすい手紙になります。
それからネガティブなことは書かないよう気をつけます。
夏は暑く冬は寒いものですので、そういったことは書かずに、日にちをあっさりと書くか、花や木のことを書くと良いです。


2月上旬の結びの言葉
主文(本文)のあとは、相手の健康などを気遣う言葉を書いて締めます。
①時節柄ご自愛下さいませ。
②まだ寒い日が続きますのでお体大切にお過ごしくださいませ。
この2つを、残りの行数を見て書くようにしています。
便箋の残りの行数が少ないようでしたら①で、①では短いようでしたら、②にご家族のことなどを書いて、
ご家族の皆様によろしく、まだ寒いですのでお体大切になさって下さい。
などと書きます。
相手のご家族の書き方としては
両親→ご両親様方
父→お父様・ご尊父様
母→お母様・ご母堂様
兄→お兄様
姉→お姉様
弟→弟様
妹→妹様
子供→お子様・お子様方
息子→息子様・ご子息様
娘→お嬢様
となります。
結語
「拝啓」と書き出すと最後の締めくくりの結語は「敬具」もしくは女性は「かしこ」とします。
慶弔など特に改まったときに使う「謹啓」は、結語は「敬白」「謹白」。
急ぎで頭語が「前略」のときは、結語は「早々」や「草々」とします。
あとづけの書き方
日付、署名、宛名を書きます。
署名は下の段を揃えること。
日付は1段下げて書き、宛名は上の段を揃えます。

こちらの画像は残りの行数が足りず「かしこ」を結びの言葉の下に書いていますが、行に余裕があるようでしたら、結びの言葉の次の行に下を揃えて書きます。
結語、日付、署名、宛名と4行必要ですが、残りが2行しかない場合は、宛名が一番大切ですので、結語は画像のように結びの言葉の下に収めて、日付と署名を1行に書き、宛名を最後の行に書きます。
あとづけだけのページというのは失礼とされていますので、手紙が2枚もしくは3枚になる場合には、1行だけでもいいので結びの言葉が最後のページにかかるように、文章をふくらませたり、最初から少し字を大きめにゆとりをもって書くなどして調整します。
手紙を書く時に気をつけること
先方のお名前が、下の方に来る場合には、段を変えて次の段に来るようにします。便箋の3分の2ぐらいを目安にします。
逆に、自分の方はあまり上に来ないようにします。「主人は」とか「私ども」など使わなくても済むよう文を変えたりして、調整しましょう。
最近ではあまり気にされないことが多いですが、特に年配の方に出すときには気をつけたほうが良いでしょう。
便箋について
画像の便箋は12行のものを使っています。10~12行のものが使いやすいです。
これは、手紙を書くときは1枚で終わらせることは良くないことで、2枚以上書くのがマナーとされています。
どうしても1枚で終わってしまう場合には白紙の便箋をつけて2枚にする、ということが以前はマナーとされていました。
今はそんなことはないのですが、ご友人や親戚に書くのならともかく、改まった相手には気になりますね。
ですが上記の手紙の流れに沿って書けば、よほど小さい字でキチキチに書くなどのことがない限りは2枚にはなりますが、
なお便箋も15行以上のものですと内容を膨らませたりする必要が出てきますので、その理由から10~12行のものをおすすめしています。
これは12行ですので、段落を変える時に1行あけていますが、10行のものを使う時には行をあけずに1段下げて書くようにされると、受け取った方も読みやすいです。
ペンについて
手紙を書く時のペンですが、ボールペンでもインクのものでも良いですので使いやすいものを選びましょう。
私はぺんてるのエナージェルが書きやすく気に入っています。
これは速乾がウリで、縦書きの便箋の時にこすれず使いやすいです。
ノック式もありますがユーロタイプというフタ付きのが書いた感じが好きです。
文房具店なら扱っていますので、実店舗で買われる場合には、青と黒が間違いやすいので気を付けて買われて下さい。
0.35ミリ、0.5ミリと0.7ミリ、1.0ミリがあり、私はシャープな線が好きなので0.5ミリを使いますが、
0.7ミリですと線が太く優しいやわらかい字になります。これは好みですね。
下書きをする
下書きは必須です。落書き帳など線のないものでいいので1冊手紙の下書き用に構えましょう。
これを便箋と手紙用のペンと一緒にしておくとすぐに手紙が書けます。
また下書き用のノートは誰にいつどんな内容の手紙を書いたかの控えになります。
線のない落書き帳であれば、その時に使う便箋と同じ数の線を引いて、2枚に収めたり3枚になってもどこを工夫すれば上記の失礼に当たらないようにできるかがわかるので便利です。
下書きの時には間違えてもその横に書き直したりして、自分に良いように、見やすく清書しやすいように使います。
まとめ
最後までお読みくださりありがとうございました。手紙は実は簡単なのです。ぜひ手紙で気持ちを伝えましょう。
2月上旬の手紙を書く際のご参考になれば嬉しいです。