ご結婚おめでとうございます。
結婚することでふえるのが相手方の人間関係のお付き合いではないでしょうか。
相手方の両親、祖父母、親戚、いとこ、友人・・・。
考えると大変なことのように思いますが、誠意をもって接すればたいしたことにはなりません。
礼節はしっかりと押さえ、程よいお付き合いをしていきましょう。
ここでは結婚に際して親戚からいただいたご祝儀のお礼状の書き方をお伝えしていきます。
まずはこちらを→手紙を書く時の便箋の使い方
書き方のポイント
結婚式に出席してくれた場合と、式をしなかった、もしくは式はして招待したが理由があり欠席された、などで書く内容が変わってきます。
基本的には
・季節の挨拶
・ご祝儀を頂いたお礼
・結婚してからの抱負(どんな家庭にしたいかなど)
・今後のお付き合いをお願いする
・結びの言葉
となります。
季節の挨拶は、事実をそのまま書くようにすると難しくありません。
たとえば、12月ですと「早いものでもう師走になりました」や、6月の梅雨どきは「こちらは梅雨入りで、あじさいが雨をうけてきれいに咲いています。」などと書きます。
このときに注意することは、決してネガティブなことは書かないこと。
冬は寒く夏は暑いので、手紙の最初に「寒い」や「暑い」、梅雨のことを「うっとおしい雨」などと書くのはあまりおすすめできません。
最後の結びの言葉、相手の体を気遣う言葉には「寒いですのでお体あたためて」や、「暑さの疲れが残りますので」などはかまいません。
結婚してからの抱負は、頑張りすぎないよう・甘くなりすぎないように、まじめに書くという心がけで書きましょう。
それから手紙のマナーとして、弔事以外は便箋に2枚以上書くとされています。
弔事は重なることが良くないという理由から便箋も1枚で、また言葉も繰り返す言葉は使わないなどの決まりごとがあります。
私は3枚以上は受け取った方が読み疲れするのではないかという理由で、2枚におさめるよう心がけています。
1枚は寂しい気がしますので、2枚がベストです。
また、2枚目もしくは3枚目に後付け(日付・署名・宛名)のみを書くのは失礼に当たります。
字の大きさや罫線の多い・少ない便箋を使うなど工夫されて書くと、2枚におさまります。
下に文例と使った便箋、また他の便箋の場合の注意点など書いていますのでご参考になさって下さい。
文例:自分の親戚宛
1枚目
2枚目
拝啓 今年も残すところわずかとなりました。皆様お変わりありませんか。
浩子おばちゃん、この度は私の結婚にたくさんのお心遣いを下さってありがとうございました。
浩子おばちゃんには小さい頃から可愛がって頂いて、一緒に家の近くの湯川温泉に行ったのを覚えています。
あの頃はおばあちゃんもいて楽しかった。
おかげ様で十二月十日に無事入籍を済ませました。年が明けて三月に一度二人でお顔を見に行きます。またその時は連絡します。
至らないことが多く、でも自分なりに頑張って、浩子おばちゃんのおうちみたいな明るい家庭を築いていきたいと思っています。
これから新年にむけてお忙しいと思いますが、あたたかくしてお過ごしください。取り急ぎ書中にてお礼申し上げます。
かしこ
日付
自分のフルネーム(新姓で)
宛名
自分の親戚には書きやすいですね。手紙の構成は押さえつつ、話しかけるように書くと、より感謝の気持ちは伝わります。
手紙の基本構成
前文…起首(拝啓や謹啓など)、時候・季節の挨拶、安否の挨拶
↓
主文…用件
↓
末文…締めの挨拶、結語(敬具や謹白、かしこなど)
↓
あとづけ…日付、署名、あて名
これは12行の便箋を使っています。10行のものだと行をあけずに、字を少し小さめに、でもぎゅうぎゅうにならないよう字と字の間隔をあけるよう意識して書かれると、2枚におさまると思います。
というのも罫が少なくなると(行数が少なくなると)字がどうしても大きくなります。もしも相手の方が高齢であれば、大きい字でペンも濃いものにすると、読みやすい手紙になります。そのあたりも配慮されると喜ばれます。
文例:夫の親戚宛
1枚目
2枚目
拝啓 歳末の候山田様におかれましてはお元気にお過ごしのこととお慶び申し上げます。
先日は私たちの結婚に際し、あたたかいお心遣いを頂きまして誠にありがとうございました。
未熟で至らないことが多い私たちですが、二人で力を合わせて明るい笑顔のたえない家庭を築いていきたいと思います。
今後ともご厚誼下さいますようお願い申し上げます。
ささやかではございますが、別便にてお礼の品をお送り致しました。ご笑納頂ければ幸いです。
これから新年に向けてお忙しいと存じますが、お体大切になさって下さいませ。
かしこ
日付
夫のフルネーム
自分の名前
宛名
夫の親戚には、こういったお礼などは、過ぎるということはないと言われますので、丁寧な文を心がけましょう。
夫の代わりに書くのは相手もわかりますので、書名は連名で書きます。封筒の差出人も連名です。
「厚誼」という言葉の意味は、厚くお付き合いしていただくという意味になります。
これは、目上の方から親切にしてもらうことを「ご厚情」と言うように、「厚」という字は「厚くお目にかけていただき感謝します」という意味が込められているためです。
それとは別に「交誼」という言葉も手紙を書く際によく使いますが、これは心の通い合う親しい交流をしている、友好な関係を結ぶという意味があります。親しく交流する、お付き合いするという意味ですので、ご友人など同等の関係の方に使います。
それからこういった手紙は、「頂き」を多く使ってしまいます。「頂戴」や「下さり」に変えたりして、何度も使わないようにします。あまりに漢字を多く使ってかたい印象になってしまうときには、この「頂き」や、「下さり」をひらがなで書くと、見た目にやわらかくなります。
こちらは10行の便箋を使っています。もし12行の便箋ですと、段落を下げて書いているところを1行あけて書く。または15行のものですと、1行ずつあけて書くと、2枚におさまると思います。その際にも字の大きさや字と字の間隔を調整されると良いです。
まとめ
最後までお読みくださりありがとうございました。結婚のご祝儀を頂いたお礼状の書き方で、ご親戚宛の手紙を書く際の
ご参考になれば嬉しいです。